スキャンダルまみれの横浜市長が突如辞任。政界再編への野心の裏で、「火宅の人」の腹の底は。
2009年9月号 DEEP
7月28日、横浜市長、中田宏は突然、辞意を表明した。JR関内駅と横浜スタジアムの間に立つ市庁舎の会見室。「横濱開港150年」の宣伝板を背に、中田は市議会議長に辞表を提出(地方自治法で8月17日に正式辞任)したことを明かした。任期7カ月を残してなぜ?当然出るその疑問に先手を打って、彼は淀みなく理由を並べ立てる。開港150周年事業が一段落したこと、8月30日の衆院選と市長選が一緒なら10億円節減できること、新市長が新年度の予算や人事に着手できるほうが望ましいこと……など、立て板に水とまくしたてた。「今期限りで仕事の区切りをつけ、どのタイミングで退くかということだけ、正月以降考えてきた。衆院選に出るつもりはない。衆院選に出るから辞めるのではなく、解散がどこまで延びるのかを念頭に置きながら、市長選を衆院選とやったほうがプラスであると、行政の長としての判断を下した」空 ………
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