2009年9月号 DEEP [ディープ・インサイド]
鳩山民主党政権が誕生した場合、小沢一郎前代表が幹事長に就任するとの観測が広まっている。今年3月に政治資金規正法違反で公設秘書が逮捕された小沢氏は2カ月後に代表を辞任。代表選で、幹事長だった鳩山由紀夫氏が後継代表に就任するや、選挙担当の代表代行として衆院選の陣頭指揮を執った。狙いは「親小沢派の拡張にあった」(民主党筋)との見方がもっぱら。このうえ、幹事長に就任すれば民主党の全権を掌握することができる。無論、党内には「小沢党ができあがってしまう」との警戒感がある。かつて小沢氏が率いた細川政権で官房長官を務めた武村正義氏も、その目論見を察知してか、テレビ番組で「(小沢氏が)一大勢力をつくり、民主党政権をコントロールすることになるとちょっと心配だ」と牽制してみせた。しかし、小沢氏の基本戦略は「政権を奪取後『混ぜご飯』のような民主党を分裂させて政界 ………
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