凸版印刷が今年5月、13～89歳の男女消費者を対象に行った広告媒体調査（有効回答数823）でこんな結果が出た。新聞広告、折り込みチラシ、テレビCMについて、「信頼できる」と回答したのは新聞広告が14.1％で最も高かったものの、2位の折り込みチラシが13.4％で、その差はわずか0.7ポイント。「新聞社は広告掲載基準に沿って厳格な審査を実施しており、折り込みチラシとは一線を画す」というのが大手紙広告局の誇りだが、消費者は両者の信頼性にほとんど差はないと見ており、新聞社の広告審査部門にとっては自らの存在意義を問われる「厳しい評価」となった。一方、「生活に役立つ」かどうかでは、折り込みチラシ52％がダントツで、新聞広告27.9％、テレビCM15.1％と差が開いた。身近なチラシが商品・サービス購入時に最も役に立つのは当然として、意外だったのは新聞広告とテレビCMで12.8ポイントも差が ………