民主党の強権発動を恐れる国交省が異例の次官人事

2009年9月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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国土交通省の事務次官に旧建設省入省の谷口博昭技監(60)が起用された。旧建設省同期(72年入省)の事務系エースの竹歳誠国土交通審議官(59)との一騎打ちになっていた。谷口氏は近畿地方整備局長、道路局長などを務めた道路行政のプロ。一方、竹歳氏は都市・地域整備局長、総合政策局長、官房長を歴任し、早くから次官候補と目されてきた。次官レースは谷口氏に軍配が上がったが、竹歳氏も国土交通審議官に留任。霞が関では新次官が誕生すると、同期入省組は役所を去るのが不文律。異例の居残りとなった。民主党は国交相に実力者を起用し、ガソリン税の暫定税率廃止や高速道路無料化、公共事業改革を断行する方針。新大臣と国交省幹部が激しく対立することが予想される。「谷口次官は(辞任に)追い込まれかねないので、同期の竹歳氏をスペアに残した」と、同省OBは漏らす。 ………

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