日本の新聞「電子化」は成功しない

アイフォーン型の電子ビューワーが本命。パソコンやケータイでの“囲い込み”は周回遅れだ。

2009年8月号 BUSINESS

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もともと顕著だった部数低迷に加え、広告媒体としての神通力を失った大手新聞が、昨年秋以降は坂道を転げ落ちるような収益悪化に直面、ついに重い腰をあげて「電子化」に踏み切ろうとしている。従来、電子化に正面から取り組んでいたのは産経新聞くらいだったが、昨年から日本経済新聞が電子新聞プロジェクトをスタートさせ、来年秋の開始に向けてシステム構築を進めている。だが、新聞を「電子化」して紙媒体と並ぶ収益の柱にしようとするそのビジネスモデルは致命的に古い。それをはっきり見せてくれるのが、意外にも、米アップルの「アイフォーン3GS」なのだ。初代の「アイフォーン3G」が日本で発売されてから約1年、この6月26日に第二世代の「3GS」が売り出され、順調な滑り出しを見せた。一見、初代と見た目は変わらないが、「3GS」に搭載された新しい基本ソフト(OS)の「アイフォーンOS3.0」には ………

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