「資本のハイエナ」捕えた鬼SEC

ブッシュ前大統領ら華麗な人脈をひけらかす「最後の大物」阪中彰夫をいかに追い詰めたか。

2009年8月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

株式市場で「ハイエナ」と呼ばれる男たちがいる。業績が悪化した 「死に体」の企業に取り付き、その屍肉を喰らう自称「企業再生請負人」たちのことだ。その「最後の大物」と言われた投資コンサルタント会社「ソブリンアセットマネジメントジャパン」の阪中彰夫(58)が、遂に東京地検特捜部に逮捕された。一昨年11月の強制調査から1年8カ月。逮捕容疑の偽計取引は、証券取引等監視委員会(SEC)と特捜部が苦心の末に見つけ出した結論だった。阪中は1974年に野村證券に入社。デリバティブの商品開発や債券先物取引のチーフディーラーで実績を上げ、87年にパリバ証券に転職。さらに外資系証券2社を経て99年4月に「ソブリン」を設立した。過去に手がけた再生案件は、今回の事件の舞台となった「ペイントハウス(現ティエムシー)」「サンライズ・テクノロジー」をはじめ「丸石自転車」「シルバー精工」「ヒ ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。