「i—MiEV」は所詮「負け組」の宣伝商品。怖いのはレアアースを押さえる中国メーカーの進出。
2009年8月号 BUSINESS
電気自動車(EV)が、テレビのワイドショーなどで究極の「エコカー」として持て囃されている。排ガスを全く出さないため、昨今の「環境ブーム」に乗っている。米ゼネラル・モーターズ(GM)が経営破綻し、トヨタ自動車も2期連続の巨額赤字に苦しむ中、EVは自動車業界の「救世主」に見えるのだろう。しかし、EVは産業構造そのものを激変させるインパクトを持つ。詳細は後述するが、日本メーカーが自動車大国となった中国勢とEV競争するのは容易でない。「敵の土俵」で戦うハメになりそうだからだ。
三菱自動車は2009年6月5日、新世代電気自動車「i—MiEV(アイ・ミーブ)」を7月下旬から国内販売すると発表した。09年度は法人や自治体向けに約1400台を売る計画で、個人向け販売は10年4月からとなる。同社の軽自動車「i(アイ)」をベースに開発され、価格は459万9千円。09年度は国の補助金が139万円出る ………
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