「金融マクロ規制」出遅れ日本

FRB強化の米国と、新機関創設の欧州。日本は財務省も日銀も「我田引水」で、設計思想がない。

2009年8月号 COVER STORY [危機ドミノ再発防止]

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ドミノをいかに防ぐか――100年に一度と言われる今回の世界経済危機は、個別金融機関の問題が瞬く間に世界に伝播したシステミック(連鎖)リスクの典型だ。これは個々の金融機関が各種取引や決済ネットワークを使った資金決済を通じて相互に結ばれているために起きるリスクとして定性的に理解されていただけで、その規制体系を具体化した例はこれまでなかった。政策には対症療法(Policy to help)と抜本策(Policy to solve)がある。4月にロンドンで開かれたG20(主要20カ国)金融サミットの米欧対立は、抜本策である金融規制をめぐるものだった。G20ではとりあえず対症療法が喫緊の課題となり、金融政策と財政政策のポリシーミックスを進めることで足並みをそろえたが、抜本策では財政・金融政策での協調を求めるアメリカと、規制強化を求める欧州が対立したのだ。アメリカの不始末が発端だけに、欧州 ………

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