朝日が社運賭ける「携帯新サービス」に暗雲

2009年8月号 連載 [メディアの急所]

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朝日新聞が社運を賭けるau携帯電話向けの新情報配信サービス「EZニュースEX」の前途が危ぶまれている。テレビ朝日、KDDIとの3社提携で始めた事業で、パケット通信を使わず携帯の画面で一日200本の文字や映像のニュースを閲覧できるサービスだ。6月11日にはKDDIが専用の2機種を発売、月額262円でサービスをスタートした。広告の落ち込みと部数減に悩む朝日は、これを新規事業の核としたい考えで、12年度末までに現在のauの加入件数の約3分の1に当たる1千万件の契約、35億円の利益を目論む。同社幹部は「利益率が80%を超えるおいしい美味しいビジネス」と吹聴していたが、出足はさっぱり。数千件の加入者の獲得にも苦労している模様。朝日1社との関係が深まる印象を持たれたくないKDDIが営業に熱を入れないのも痛い。が、KDDI側はあくまでもプラットホームビジネスという位置づけで、同社の「BCMCS(ブロ ………

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