「サイバー戦争」中国華為の棘

英国の次世代通信網に納入された「華為技術」製品にとんだバグ。「仕組まれた!」とMI6などは真っ青。

2009年8月号 DEEP

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英国インテリジェンス(諜報)界の3巨頭が、ゴードン・ブラウン首相やデービッド・ミリバンド外相ら主要閣僚と面談、英国の通信インフラが重大な危機にさらされていると警告した。3巨頭とは、合同情報委員会(JIC)のアレックス・アラン委員長、防諜機関MI5のジョナサン・エバンス長官、対外諜報機関MI6のジョン・スカーレット長官。3人が主要閣僚に配布した「サイバースパイの脅威」と題する共同報告書は、衝撃的な中身だった。英国の通信大手BT(ブリティッシュ・テレコム)が採用した中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)製品にバグがあり、ハッカーが中国にいながら英国の通信インフラに入り込み、障害を引き起こす可能性があるという。ハッカーの外部操縦により通信インフラが破壊されると、英国を標的にしたミサイルの警報システムや航空管制、そのほか全土を網羅する重 ………

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