2009年8月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
伊藤忠商事がまたもや不動産ビジネスの拡大に動いている。昨年末に不動産ファンド運営会社ケネディクスの傘下にあるREIT(不動産投資信託)運用会社ケネディクス・リート・マネジメントに10%出資したほか、今年3月に破綻したパシフィックホールディングスの系列REITの支援企業(スポンサー)にも名乗りを上げた。ケネディクスは08年12月期決算で監査法人が継続疑義を注記し、信用不安が高まっていたが、6月末に懸案だった大型オフィスビル「KDX豊洲グランスクエア」(東京・江東)の売却が決まり一息ついた。買い手は米投資会社カーライル・グループと韓国国民年金公団で、売買価格は推定で350億円弱、ケネディクス側の売却益は60億円程度とみられる。KDX豊洲は当初、08年中の売却を予定していたが、不動産投融資の急激な冷え込みで買い手がつかなかった。このため年末以降、メーンバンクの三井住友銀 ………
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