九電が原発新規立地へ始動宮崎、熊本両県が有力

2009年8月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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九州電力が原子力発電所の新規立地場所を探し始めた。我が国では原発の新規立地は安全性や環境汚染への不安から長らく止まっているが、九電は今後3年で立地場所を選定する。候補地は宮崎、熊本両県の臨海部が有力視されている。原発はその高い経済性だけでなく、二酸化炭素(CO2)をほとんど排出しないクリーン電源の主役として脚光を浴びつつある。原発は典型的な「迷惑施設」で地元の抵抗がつきまとうため、九電は新規立地と既存の玄海原発(佐賀県玄海町)、川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の建て替えの両にらみで構えていた。しかし、国が6月にCO2排出量を2050年までに05年比60~80%削減するための原発新設促進を打ち出したのを受け、建て替えを諦め、新規立地の方針を固めた。立地選定は「慎重に進めたい」(眞部利應社長)と明言を避けているが、宮崎、熊本両県の臨海部が有力だ。原発には大量の ………

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