福田の置き土産「公文書管理法」

「国民共有の知的資源」がようやく日の目。先進国並みの「中間書庫」建設を急げ。

2009年8月号 LIFE

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6月24日、公文書管理法が成立した。史料学研究者などアーカイブズ(記録資料)関係者の間からは、「よもや、生きているうちに具体化するとは思いもよらなかった」との声さえ聞こえてくる。実は、公文書管理法は近代国家として当然備えるべき性格の、地味だが重要な法律である。欧米はもとより、中国、韓国、東南アジア諸国などではとうに整備されていたこの種の法律が、今まで日本に存在しなかったことのほうが奇異であるほどだ。しかし、史料学、歴史学の研究者ら以外には法制定を強く求める国民や特定の業界団体の声などもほとんどなく、具体化は長年放置されていたに等しかった。そんな法律がなぜ今、成立したのか。舞台裏をのぞいてみると、表からはうかがえないひとつの力が働いていたことがわかる。わずか1年で政権を放り出したといわれた前首相、福田康夫の執念である。福田が公文書問題に強い関 ………

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