エリクソン――次世代携帯電話に「黒船」

設備投資にドコモ以外は四苦八苦。基地局などインフラの最強ベンダーが、日本のキャリア買収へ虎視眈々。

2009年8月号 BUSINESS [企業スキャン]

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現在の第3世代(3G)携帯電話より格段に通信速度が速く、動画など重いデータでもサクサクやりとりできる次世代(3.9G)携帯がいよいよ動きだしたが、どうやら日本の携帯ビジネスに業界再編などの大激震をもたらしそうだ。7月1日、KDDI系のUQコミュニケーションズが、3.9Gのデータ通信規格「WiMax」(ワイマックス)の有料サービスを開始した。もう一つの3.9G規格「LTE」(Long Term Evolution)も、総務省電波監理審議会が6月10日にNTTドコモ、KDDI+沖縄セルラー、ソフトバンクモバイル(SBM)、イー・モバイルの4社に周波数割り当てを決め、来年9月以降、サービスが順次始まる予定だ。新規需要を見込んで、東芝やパナソニックなどが7月下旬からWiMax対応のネットブックなどを発売するが、実は「WiMax対LTEの勝負の行方はとうに見えている」(国内携帯キャリア首脳)という。最大受信速度が毎秒40メガ ………

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