2009年8月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
今夏の財務省人事は、露骨な「民主党シフト」となった。財務事務次官の杉本和行氏(昭和49年旧大蔵省入省)が同期の丹呉泰健主計局長に交代し、主計局長には勝栄二郎官房長(50年)を起用。篠原尚之財務官(50年)の後を玉木林太郎国際局長(51年)が襲い、同局長に中尾武彦国際局次長(53年)が就いたのはいずれも既定路線。国税庁長官に加藤治彦主税局長(50年)、主税局長に古谷一之官房審議官(主税局担当・53年)が昇格したのも順当だった。注目すべきは真砂靖主計局筆頭次長(53年)の官房長抜擢と、香川俊介同次席次長(54年)の総括審議官への起用である。下馬評では、官房長は佐々木豊成理財局長(51年)か川北力総括審議官(52年)が有力だった。ところが佐々木氏は財務総合政策研究所長に転出し、川北氏は理財局長に就任した。竹下内閣時代に小沢一郎官房副長官の秘書官を務めた香川氏は小沢 ………
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