茨城県政界のドン「山口武平」の落日

2009年8月号 連載 [LOCAL EYE]

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茨城県政界のドン、山口武平・自民党茨城県連会長(88)が窮地に立たされている。8月末の県知事選をめぐり、新人で元国土交通事務次官の小幡政人氏(64)を擁立した自民党県連に対し、現職の橋本昌知事(63)が5選出馬を表明し、保守分裂が確定したためだ。自民党の有力な支持母体である県医師会の政治団体・茨城県医師連盟の集団離党に続く造反劇で、ドンの凋落は目を覆うばかりだ。茨城県連は、自民党員数が全都道府県連で東京都連に次いで多く、約6万人を誇る。七つある衆院茨城選挙区のうち五つを自民が占め、丹羽雄哉、額賀福志郎、赤城徳彦ら閣僚経験者を輩出する保守王国だ。その県連のトップの座に20年以上も君臨する山口氏は、すでに県議14期目。これまで竹内藤男氏(故人)、橋本昌氏と2代続けて官僚知事を擁立、中央政界でも「陰の知事」として知られる大実力者だ。山口氏が中央政界で親しい ………

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