大票田に「甘い蜜」振りまき5選を狙う福岡県知事

2009年7月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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福岡県の麻生渡知事(70)が2年後の知事選出馬に向けて動き出した。最近になって持論を引っ込め、2大票田である福岡、北九州両市の企業・市民が喜ぶ方針を打ち出しているのだ。「明らかに5選を目論む動き」と地元関係者は言う。麻生氏は全国知事会長も務め、しばしばテレビにも登場。道州制の早期実現をめざし「初代の九州首長」を狙っているとされる。麻生氏はパンク寸前の福岡空港(板付空港)について、かねて玄界灘沖への新空港建設・移転を主張してきた。しかし、新空港の建設費用は1兆数千億円と膨大なため、地元の負担は大きい。また、現空港は福岡中心部に近接し「世界一便利な空港」と市民から重宝がられており、遠くて不便な海上移転には反対が多い。このため、知事は海上空港建設の旗を降ろし、現空港への滑走路増設に方針転換した。さらに、北九州空港についても「アジア各地と結ぶ貨物空港 ………

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