燎原の火と化す「官邸批判」

喧嘩両成敗のはずが鳩山のクビだけ先に切った。こんな麻生じゃもはや限界。

2009年7月号 POLITICS

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6月4日の自民党代議士会。それは象徴的な光景だった。中川泰宏「日本郵政の西川善文社長を代えるなら、明日衆院を解散して民意を聞く! もしくは一人騒ぐ鳩山邦夫総務相にお辞めいただく!どちらか首相は決断いただきたい」後藤田正純「民主党は『政権交代』の4文字を突きつけてくる。自民党は衆院選向けに掲げるメッセージがない。民主党の政策に右往左往せず、執行部はブレないでほしい」ふらつきっ放しの首相・麻生太郎に痛罵を浴びせたのは当選1回の「小泉チルドレン」中川と、同3回の先鋭な政界再編論者、後藤田。昨秋の総裁選で財務・金融・経済財政相の与謝野馨を担いだ若手たちだ。衆院解散・総選挙の時期すら確定をズルズル先延ばししてきた麻生。決断しきれない小心と、トップダウンを演出したがる虚勢の狭間でブレる悪癖が厚生労働省の分割・再編や、西川・鳩山問題で露呈した。議員の世襲制 ………

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