「最後の砦」フォードが危ない

GM、クライスラーが陥落した余波はきつい。首位トヨタ追い落としへVWがGMと組めば…。

2009年7月号 BUSINESS

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2007年まで76年間、世界最大の自動車メーカーとして君臨してきた米ゼネラル・モーターズ(GM)が法的整理に入り、国営会社として再出発することになった。巨額債務や不採算ブランドなどが一気に取り除かれ、新生GMは身軽になるが、08年実績でみれば販売規模としては世界4位に転落する。自動車業界は戦国時代に突入した。6月1日。GMが連邦破産法11条の適用を申請した瞬間、米国民は「ビッグ3」体制の終焉をまざまざと見せつけられた。GM、クライスラーの「ビッグ2」が法的整理を適用したことで、ビッグ3で唯一生き残っているフォード・モーターは米新車市場でシェアが上がり、ブランドイメージを保っているかにみえる。しかし、恐らくこの現象は短期間にとどまるだろう。基本的にビッグ3の車種構成は大型車に偏重しており、GM、クライスラーの販売不振はいずれフォードにもはねかえってくるからだ。また ………

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