東芝が不振の半導体工場をLED工場に衣替え

2009年7月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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東芝は不振が続く半導体工場を一般電球型の発光ダイオード(LED)電球の工場に衣替えし、雇用を維持する方向で検討に入った。LED電球は既存の白熱電球のソケットをそのまま使えるうえ、寿命が4万時間と白熱電球の13倍も長く、消費電力も7分の1と、省エネで売る家電業界の「希望の星」である。すでに東芝は照明子会社、東芝ライテックの横須賀工場で製造を始めているが、今後の本格的普及に備えて、半導体不況で稼働率が低下している東芝の北九州工場に生産を移管し、これによって1100人いる同工場の正社員の雇用を維持する考えだ。LED普及のネックはその価格だ。1個1万円前後と同じ明るさの白熱電球の約100倍、蛍光灯の約10倍と高価。しかし来年4月には、ビルや工場、店舗などでの省エネを強化する改正省エネ法が施行され、LEDの基本特許も切れる。これをきっかけに、需要拡大とコスト低減が見込まれる ………

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