朝日新聞社長に「ダークホース」が浮上

2009年7月号 連載 [メディアの急所]

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朝日新聞の次期社長候補に和気靖・役員待遇デジタルメディア担当が浮上してきた。和気氏は1981年入社。同期の多くはまだ部長ポストだが、4月1日付で社長室長補佐から昇格。テレビ朝日、KDDIとの3社提携をまとめ、秋山耿太郎社長の覚えめでたく大抜擢となった。同氏は経済部出身。箱島信一前社長の「子飼い」で出世街道を走ってきた。米国と中国に留学し、北京、ロンドンの特派員を務めた。「箱島さんは彼を船橋洋一さん(現主筆)の後釜に育てようとしたが、事務処理能力は高いが取材力に欠け、編集から外れていた」と経済部出身OBは言う。朝日の社長は政治部と経済部の出身者が交互に務めており、和気氏は政治部出身の秋山社長の後任として座りがいい。秋山氏としても、自分にバトンを渡した箱島氏に恩返しができる。和気氏が浮上した背景には、政治部出身で、次期社長の本命と目された吉田慎一・上席 ………

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