グッドウィルのクリスタル買収で「濡れ手で粟」。国税が謎を解き、キーマンの会計士を追い詰めた。
2009年7月号 DEEP
7月半ば、検察庁は大幅な人事異動を行う。検察幹部の間からは裁判員制度がどうにか滑り出したこともあり、「裁判員制度に人員を割かれていたから、今度は特捜部のテコ入れだ」という声も聞こえる。だが、西松建設の違法献金事件でデキの悪い芝居を見せられたあとでは、特捜部のテコ入れに誰が期待できようか。いずれにせよ、この異動を待って特捜部は、個人の脱税額として見れば過去最高額となる大型脱税案件に取り掛かることになっている。2年近く前の本誌07年8月号のスクープである「グッドウィル折口の『致命傷』」以来、何度か取り上げてきた謎の事件だ。折口雅博前会長が創業した人材派遣「グッドウィル・グループ」(現ラディアホールディングス)による、同じ人材派遣の最大手「クリスタルグループ」買収で「消えた380億円」の疑惑に、ようやく特捜のメスが入るのだ。
特捜部・国税当局が標的 ………
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