2009年7月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
「やっぱりねえ」富士通社内の至る所で嘆息が漏れる。6月22日に開かれる株主総会後も、秋草直之取締役相談役が取締役として残留するためだ。富士通は昨年3月、当時社長だった黒川博昭氏が相談役に退き、野副州旦常務が社長に昇格する人事を発表した。その際、秋草会長(当時)は取締役相談役に退いた。しかし、黒川氏が会長に昇格することなく、さらに潔く取締役からも身を引き事実上の隠居生活に入ったのに対して、秋草氏がボードメンバー(取締役)に居座ったため、眉をひそめる向きが多かった。当時の秋草氏の弁はこうだ。「後任の会長となる間塚道義さんに財界活動の指南などをしなければならない。それには(自分が)取締役に残ったほうが何かと便利ということ」ほとんど意味不明と言うほかないが、秋草氏は「取締役には1年程度とどまるのみ」と付け加えた。ところが、あれから1年経ってさらに続投 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。