仕掛けるのは小沢だけではない。前原ら民主党有力者も一斉に衆院選後を睨んで動き出した。
2009年7月号 POLITICS [もう始まった「大連立」政局]
「山里会」と言えば、読売新聞グループ本社会長兼主筆・渡邉恒雄氏が主催する政局情報の震源地として知る人ぞ知る。渡邉氏が指名した全国紙の政治記者有力OB5~6人(渡邉氏の選好で入れ替わりあり)が、月1回のペースで、時の政界キーマン1人をホテルオークラ東京の日本料理屋「山里」に招き、酒食を共にしながら本音を聞き出す。本来は「内輪の懇談の場」だったが、政治家自ら政局をつくり出す力量低下の著しい昨今、いつの間にか「政局への構想と気概を質す口頭試問の場」といった性格を強めてきた。政治家たちも格好の情報収集・発信の機会として利用するようになり、今や永田町注視の「近未来の政局を占う場」ともなっている。5月のゲストに招かれたのは、民主党の前原誠司・元代表。小沢一郎氏から鳩山由紀夫氏への代表交代を好感した世論が、麻生太郎首相への支持率をあっけなく上回った直後だっ ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。