2009年7月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
駐日米大使ジョン・ルース氏(54)が7月にも着任する。外務省も主要メディアもハーバード大学のジョセフ・ナイ教授の登場を確実視していた。カリフォルニア州シリコンバレーの法律事務所ウィルソン・ソンシニ・グッドリッチ&ロサティ(WSGR)の最高経営責任者(CEO)であるルース氏の起用にショックを隠せない。そのためか、ルース氏の就任はオバマ陣営への多額献金の「論功行賞」であるとか、同氏はアジアとのパイプが細いことから「日本軽視」と論ずる一知半解の記事が目立つ。そもそもルース氏は、筋金入りの「民主党活動家」である。1976年の大統領選で彗星のごとく現れたジミー・カーター大統領時代に、スタンフォード大学の学部生だったルース氏は、短期間の「インターン」としてホワイトハウスに勤務した経験を持つ「ヤングデモクラット(青年民主党員)」なのだ。その後、WSGRに入ったルース氏 ………
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