民主党代表を辞めた小沢一郎がパワーアップ

2009年7月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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民主党は鳩山由紀夫氏を代表とする新体制に移った。もっとも前代表の小沢一郎氏が選挙担当の代表代行に座ったため、現実には小沢体制の継続にほかならない。とりわけ次期衆院選は小沢氏が完全に仕切ることになる。民主党関係者が声を潜めて語る。「小沢氏が選挙戦略とカネのすべてを動かすことになる。鳩山代表や岡田幹事長の遊説日程も管理する。代表を辞めたことで動きやすくなり、選挙の実権を完全に掌握したことになる」代表代行への就任には小沢氏の深謀がうかがえる。最大のポイントは次期衆院選で間違いなく民主党が大躍進することだ。立候補予定の現職民主党議員は108人。これに100議席以上の上乗せが見込まれる。そして、その大半が総選挙を仕切った小沢氏の息のかかった議員になると見られる。すでに現職衆院議員の約半数が小沢支持勢力。しかも、07年の参院選を仕切り、大勝した小沢氏は参院 ………

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