破綻逃れの「新生・あおぞら統合」

銀行再編を条件に公的資金再注入の観測気球。本来ならペイオフ発動で退場のはずだが。

2009年6月号 BUSINESS

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これほど「筋悪」という言葉がぴたりと当てはまる事態はめったにあるまい。突如表面化した新生銀行とあおぞら銀行の経営統合話がそれだ。銀行再編は本来、経営強化のため歓迎すべきだが、両行の動きを前向きに受けとめる業界関係者は皆無。なぜなら、この再編話は将来の展望を描けない負け組同士が繰り出した、その場しのぎの目くらましに過ぎないからだ。何の取り柄もない2行が統合しても、経営の抜本強化にはつながらない。愚行と言うほかなく、混迷の度合いは深まるばかりだ。両行の前身、旧日本長期信用銀行と旧日本債券信用銀行が破綻して今年で10年余。旧長銀は米国の投資ファンド、リップルウッド(現RHJインターナショナル)傘下で新生銀行に生まれ変わり、現在は米ファンドのJCフラワーズが株式の33%を握る筆頭株主だ。旧日債銀も同じ米系ファンドのサーベラスが議決権の5割以上を持ち、経営 ………

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