橋本大阪府知事の虚しい「水道事業統合」

2009年6月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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5月の連休明け、遅々として進まない統合交渉に橋下徹大阪府知事の不満が爆発した。大もめの末、大阪府議会で否決された大阪府庁舎のWTC(大阪ワールドトレードセンタービルディング)への移転問題。大阪活性化の起爆剤として「可決できる」と豪語していた橋下知事は、初めての挫折を味わうことになった。その知事が起死回生のターゲットにするのが大阪府と大阪市の水道事業の統合だ。4月の人事異動で、抵抗勢力と見られた伊藤誠水道企業管理者を外郭団体に放出。近藤忠幸水道部長ら幹部を総入れ替えし、側近の松江伸二危機管理監を水道企業管理者に据えた。が、知事自ら送り込んだ幹部に「(統合が)やりやすいようにしておきましたから、必ず実現してください」とハッパをかけたにもかかわらず、うまくいかないのだ。大阪の水道事業では、大阪市の方が歴史が古く、現在は市民を対象に一日最大243万㎥の ………

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