和製「水メジャー」の進軍ラッパ

100兆円の「水市場」をめざす日本勢28社が結集。仏英「水メジャー」への挑戦が始まった。

2009年6月号 BUSINESS

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2025年には100兆円に達すると予想される「水市場」を睨んだ日本企業の動きが活発化してきた。今年1月には水処理膜メーカー、プラント企業など民間28社が参加する有限責任事業組合「海外水循環システム協議会」が発足し、政府および政府系金融機関なども支援する構えだ。これまで日本企業に不足していた設備の操業保全や料金徴収など水事業の運営ノウハウを蓄積するとともに、参加企業の連携による技術開発も進める方針。すでに山口県周南市で省エネルギー型水処理プロセスの実証事業に着手している。

シンガポールでの活動重視

水事業の民営化が進む海外では、「ウォーターバロン」と呼ばれる「水メジャー」が圧倒的な存在感を示している。同協議会は、これに対抗しうる和製「水メジャー」をめざす。水ビジネスは、地球温暖化対策と並んで21世紀最大の課題であり、日本経済のドライビングフォースとなることが期待されている。 ………

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