「他人の空似」見間違え 英空港におバカな識別装置

2009年6月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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英政府が偽造パスポートを持ったテロリストの密入国を水際で食い止めようと、1台当たりの開発費100万ポンド(約1億5千万円)を投じて完成、国内の複数の主要国際空港に設置した最新鋭の顔面読み取り装置の精度が、信じられないほど低いことが英防諜機関MI5の調査で明らかになった。この装置は「顔面分析比較消去システム(FACES)」と呼ばれ、読み込んだ顔の映像データをもとに、1から4までの段階別に49種類の特徴を割り出すことができるというふれこみ。理論上は、ヒースロー空港などのパソコンから、英防諜機関MI5、英対外諜報機関MI6の本部や、GCHQ(英政府通信本部)にもつながり、運転免許や犯罪歴などの政府が所有するデータベースとの照会も可能とされていた。MI5の専門家が実用テストを行ったところ、読み取り精度は2~3割程度にとどまることが判明した。さらにマンチェスター空港で読み取り装 ………

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