ニューヨーク・タイムズが 「電子書籍端末」で生き残り

2009年6月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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米名門紙ニューヨーク・タイムズが今年第1四半期(1~3月)決算で7447万ドル(約74億円)と、過去最高の最終赤字を計上、経営危機が表面化している。そんな中で救世主と期待されるIT機器が今夏、米ネット通販最大手のアマゾン・ドット・コムから発売される。雑誌サイズの電子書籍端末「キンドルDX」。画面を従来機の2.5倍に拡大して、新聞を読みやすくしたうえ、無線でネット接続し、新聞を直接ダウンロードできる。NYタイムズはワシントン・ポスト、ボストン・グローブとともにアマゾンと提携。このDX(定価489ドル=約4万8千円)を電子版購読者にさらに割安で提供する。電子版の記事配信料も宅配・駅売りの紙版よりも安くする作戦だ。NYタイムズ紙は部数こそ100万部を維持しているものの、広告収入が前年比3割のペースで落ち続けている。昨年秋には社債の格付けが投資不適格の「ジャンク債」にまで落 ………

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