2009年6月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
国土交通省の夏の幹部人事は、春田謙事務次官(72年旧運輸省入省、60歳)の後継が焦点になっている。順当にいけば次は旧建設省の番であり、ともに72年組の竹歳誠国土交通審議官(59)と谷口博昭技監(60)の一騎打ちになる。竹歳氏は旧建設の事務系のエースとして都市・地域整備局長、総合政策局長、官房長を歴任。一方、技術系の谷口氏も近畿地方整備局長、道路局長などを経て、互いに次官候補と目されてきた。省内には「道路特定財源の一般財源化をめぐる混乱が続き、それが谷口氏に不利な材料となっている。竹歳氏がわずかにリード」との声がある。しかし、国交省次官には、現在の春田氏まで3代続けて旧建設の技術系以外から起用されたため、技術系の間には「谷口次官」待望論がある。次官人事は今国会閉幕後に固まる見通し。両氏の競り合いが続きそうだ。 ………
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