CO26%削減に大不況の「追い風」

達成不可能と言われた京都議定書。経済異常事態というミラージュで、環境省は勢いづくが。

2009年5月号 BUSINESS

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大不況の追い風――というべきなのだろうか。1997年に京都議定書で合意した日本の温暖化ガス排出削減目標(2012年に1990年比で6%削減)は、「省エネ先進国の日本には過酷すぎて達成不可能」と言われてきたが、ひょっとすると達成できるかもしれなくなってきた。07年の統計によると、日本の二酸化炭素(CO2)排出量は12億3千万トンで、90年比では15%増。排出権購入によるカサ上げを図っても、「(6%目標達成のために)5年で21ポイントも下げるのは絶望的」というのが大方の見方だった。国際公約違反を取り繕うために、安倍、福田両政権では「ポスト京都」であえて高い目標を掲げて、非難をかわそうとしてきたくらいだ。ところが、08年に米国発の経済危機の余波が日本を直撃、トヨタをはじめ製造業は軒並み減産に走り、鉄鋼などの生産が急落したおかげで、じりじり増勢を続けてきたCO2排出量が急減したの ………

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