オバマの「対イラン関与」が始動

アフガニスタン補給ルートが糸口。イランの新年には、ビデオで対話を呼びかけたが。

2009年5月号 GLOBAL

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オバマ米新政権とイラン政府高官の初の公式接触という晴れの舞台に選ばれたのは、オランダのハーグだった。3月31日、アフガニスタンに関する国際会議がハーグで開かれ、米国特使(アフガン・パキスタン問題担当)をつとめるリチャード・ホルブルックが、イラン代表のモハムマド・アーホンドザーデ外務次官と接触したのだ。短い会話だったが、ヒラリー・クリントン米国務長官は「心のこもったものだった。事前に計画されたものではなかったが、今後も接触を続けることで合意した」と述べている。これはオバマ政権の対イラン関与(コミットメント)政策が本格スタートしたことを示す“号砲”と言っていい。1979年のホメイニ革命以来、30年も断交が続いてきた米国とイランがこれを機に新たな外交関係を築くことになれば、中東地域の戦略地図を大きく塗り替える激震が走る。はたしてオバマ政権は、根本的な戦 ………

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