接続料問題で窮地のソフトバンク。携帯料金値下げに火がつくか。
2009年5月号 BUSINESS
「自社ユーザー間通話無料」「基本料金980円」――。2006年に携帯電話に参入したソフトバンクは、「料金引き下げで市場を荒らした」(NTTドコモ関係者)と叩かれた。大手3社による「おいしい」寡占市場に波風を立てた同社に対するNTTドコモの宿怨は深い。この春、ドコモは携帯事業者間がやり取りする接続料問題で総務省を動かし、事業者間料金が最も高止まりしているソフトバンクへの攻撃を始めた。接続料問題を契機に、現在市場シェア6割を握るドコモにかけられている「支配的事業者規制」を、全事業者に適用させるのが目的だ。「現在の第二種の規制をすべての携帯電話事業者に適用すべきだ」。3月6日に始まった接続ルールのあり方を議論する情報通信審議会(総務相の諮問機関)で、ドコモの山田隆持社長はこう主張した。1番バッターで登上した山田社長の問題提起は、総務省を動かして舞台仕立てをしたド ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。