中国が切歯扼腕するサンローランの「恋人」

遺品コレクション競売で「アヘン戦争略奪品」のブロンズ像を落札したものの、同性愛者の富豪はどこ吹く風。

2009年5月号 LIFE

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昨年亡くなった服飾デザイナー、イヴ・サンローランの遺産である美術コレクションをめぐって、フランスと中国の摩擦がもつれにもつれている。このコレクションには、1860年の第2次アヘン戦争で英仏連合軍が清朝の離宮「円明園」から略奪したウサギとネズミのブロンズ像2点が含まれていた。故サンローランとコレクションを共同所有していた相続人がそれを競売にかけようとすると、「略奪品の無条件即時返還」を求めて中国外務省が横やりを入れた。しかしフランスの裁判所が許可、2月25日にクリスティーズが競売にかけ、2点が3140万ユーロ(約41億円)で落札されたことは記憶に新しい。その落札者が名乗り出た。中国文化省傘下の民間団体「中華海外流出文物救援基金」顧問の蔡銘超である。「アモイの服飾業から身を起した」蔡は中国政府の意を受けた“ダミー”と目され、落札で他国への流出に歯止めをかけた ………

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