林野クレディセゾンの命脈

不祥事続出の子会社「アトリウム」。時限爆弾と化した札付き企業に足元を掬われそう。

2009年4月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

かつて全国に350社もあった月賦百貨店。丸井、丸興と並んで大手3社に名を連ねていたのが東京・三軒茶屋に本店を構えていた「緑屋」だ。70年代に入って経営危機に陥り、76年に堤清二が率いる西武流通グループに身売りした。80年には社名を「西武クレジット」に変更し、83年から発行を始めた「セゾンカード」が人気を集め、急成長を遂げる。それが「クレディセゾン」である。

競売物件取引のガリバー

2009年3月期の連結業績見通しは営業収益(売上高)3330億円、営業利益465億円でともにカード・信販業界トップ。そのクレディセゾンに経営不安説が囁かれるようになったのは、子会社で東証1部上場の不動産会社アトリウムをめぐるスキャンダルが発端である。「東証1部不動産会社社長、自社から20億円借金」今年1月3日付の毎日新聞。アトリウム社長の高橋剛毅(63)がストックオプション(自社株購入権)で生じた所得税の支払いな ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。