MI5、MI6にテロ容疑者「拷問」疑惑

2009年4月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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米国のオバマ政権が閉鎖を決めたキューバ・グアンタナモ基地内の悪名高いテロ容疑者拷問と似た疑惑が、英国を揺るがしている。防諜機関MI5と対外諜報機関MI6がパキスタン、エジプト、モロッコ、そしておそらくウズベキスタンにおいて、英国の出身者・居住者であるテロ容疑者10人を外国諜報機関と共謀のうえ拷問していた疑いが強まり、英政府を慌てさせている。実際に工作員が拷問に関与・黙認していたとなれば、両組織の長官の進退が問われる大スキャンダルとなる可能性がある。グアンタナモの収容所から釈放され、2月23日に英国に戻ったエチオピア人亡命者ビンヤム・モハメド(30)が、自身が受けた拷問にMI5工作員が関与していたと証言したのが発端。モハメドは16歳でエチオピアから亡命、ロンドンでイスラム教に改宗した。02年にパキスタンに向かったところ、爆弾テロ計画に関与した疑いで拘束された ………

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