「ポスト御手洗」本命は中村、伏兵に勝俣

2009年4月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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キヤノン大分工場をめぐる脱税事件を受け、日本経団連の御手洗冨士夫会長(73)の去就が注目されている。御手洗氏は事件との関与を全面否定し、会長続投を表明したが、逮捕された経営コンサルタントとの親密な交際を認めており、道義的責任を問う声が強まっている。政権交代が現実味を増すなか、後継選びも混沌としてきた。御手洗氏は、大分疑惑が責任問題に波及しない限り、今年5月の総会の承認を経て来年5月まで会長を務める。しかし、麻生政権の支持率が10%台に落ち込んでおり、経団連の副会長の多くが「御手洗氏の進退はともかく、政権交代を見据えた対応が急務」と論じ、政治献金を含め自民党べったりの御手洗体制を暗に批判している。民主党政権誕生の緊急事態に備え、水面下で「ポスト御手洗」の選考が始まった。最有力は、パナソニックの会長である中村邦夫副会長(69)。中村氏は、御手洗氏の ………

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