2009年4月号 連載 [CHALLENGER]
かなりの自信家であり、やる気がみなぎっている人物である。2月23日に開かれた社長交代の記者会見で、昨年末に福井威夫社長(64)から社長昇格を打診された際の思いを語った。「非常に光栄だというのが47%、こりゃまいったというのが53%」。技術者らしく数字を刻んで説明し、そして「もしもやれるものならやりがいのある仕事だし、やらせてほしい」と答えたことを披露した。少しは「困った」と謙遜してはみせたが、「100年に一度」の危機にホンダの舵取りをする僥倖を楽しんでみようではないかという強い思いを漂わせた。1978年に京大大学院(工学修士)を出てホンダに入社。車体設計の経験が長く、スポーツカー「NSX」を担当するなど開発のエースと呼ばれた。主力工場である鈴鹿製作所長も経験、ものづくりの現場を束ねる力も培ってきた。55歳。「ホンダに今足りないことは」という記者からの質問に ………
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