世界2位の市場の伸びに陰り。弱小メーカーの淘汰は避けられない。
2009年4月号 BUSINESS
ここ10年、自動車市場の成長率が20%を上回ることが多かった新興自動車市場の先鋒、中国。今や日本を追い抜き、米国に次ぐ世界第2位の市場に成長した。トヨタ自動車や米ゼネラル・モーターズ(GM)など外資系を含めて80社を超える自動車会社がひしめき合い、しのぎを削る世界にも類を見ない市場である。ところが、その中国市場に陰りが見え始めた。2008年の販売台数は前年比6.7%増の938万台。1千万台は確実と言われながら、大台には到達できなかった。伸び率も10年ぶりに2桁を割った。四川大地震の影響もあると見られるが、8月に北京オリンピック需要が頭打ちとなり、乗用車販売はマイナス成長に転じた。その後、米国発の経済危機に煽られて販売台数は09年1月まで、10月を除いて毎月前年割れの状況が続いている。すでに一部の専門家は09年の販売台数が数%のマイナスになると予想している。10年は少し ………
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