野村グループ――「おくりびと」渡部社長の無謀

株が4 割近く希薄化する3千億円増資の無理。強引なリーマン買収で、営業ガタガタの末期症状。

2009年4月号 COVER STORY [企業スキャン]

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かつて野村証券には「諸葛孔明」がいた。昨年逝った元会長、田淵節也の同期、1990年5月に66歳で亡くなった志茂明・元副社長である。役員、監査役、相談役の時も執務室に“引きこもり”、宴席にも冠婚葬祭にも一切出ないという幻の野村マンだった。田淵の「私の履歴書」はこう振り返る。「僕は何でも志茂君に相談し、彼の言うことは何でも聞いた。彼はソファに横になって一日中本を読み、野村の社内、日本の金融、世界の動きをよく見て考えていた。僕が『こうしようと思うが』と聞き、彼が『それでいいんじゃないか』と言ってくれれば安心して事を進められた。僕に社長が務まったのは、理詰めで考える志茂君がいてくれたお陰だ」生前の彼を知る人は今の野村グループでも少なくなったが、役員会では「一度も賛成意見を言わなかった」という伝説のご意見番。その先見の明は、キープヤング人事やオンライン投 ………

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