麻薬とテロの「蝮の巣」に日本はどう対処すべきか。現地をよく知るアメリカの元使節が授ける要諦とは。
2009年4月号 GLOBAL [オバマの試金石]
ここ数カ月、国際社会はアフガニスタン情勢悪化で持ちきりだ。日本を含む米国の友好国は、オバマ新政権が打ち出すアフガン政策の「新しい焦点」が、正確にどう定義づけられるのか見極めようとしている。3月8日付ニューヨーク・タイムズのインタビューで、オバマ大統領はタリバン穏健派との対話に言及した。2月24日の日米首脳会談でもむろん取り上げられ、麻生太郎首相がアフガニスタン安定化への支援強化を明言、バラク・オバマ大統領が「日本の積極的役割を歓迎する」と応じている。しかし、これまでのところ協議ばかりが先行して実行を伴っていない。ブッシュ政権下で米国の駐アフガニスタン使節(麻薬対策・司法改革担当)を務め、現地で麻薬対策に取り組んできた立場から、筆者は悪化するアフガニスタン情勢をいかに改善すべきかについて考察しよう。[1]軍の任務を慎重に絞り込めオバマ大統領は大 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。