金正日「後継」に祝砲テポドン

「人工衛星」と称して、弾道ミサイルの4月発射を予告した。いま強行しなければならない国内事情とは…。

2009年4月号 GLOBAL

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2月3日、北朝鮮が核弾頭を搭載可能な長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射を準備しているとの報道が世界を駆けめぐった。円筒形の物体を載せた列車が平安北道の軍需工場から東倉里(トンチヤンリ)へ向かったことが衛星写真で確認されたからである。3月12日、北朝鮮の朝鮮中央通信は国際民間航空機関(ICAO)や国際海事機関(IMO)に対し、人工衛星「光明星2号」を搭載したロケット「銀河2号」を打ち上げる準備として、「航空機と船舶の航行安全のために必要な資料」を通報したと報じた。韓国の情報筋によると、打ち上げは4月4~8日だという。当初、一連の報道では、1月に発足したオバマ米政権に、北朝鮮が揺さぶりをかけ始めたとの論調が目立った。「テポドン2号」発射準備を対外的な要因から解こうとしたのである。しかしより重要なのは対内要因のほうだ。ふだんは国際政治の文脈、マクロの目で北 ………

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