「ランバクシー買収」が裏目第一三共の正念場

2009年4月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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第一三共が買収したインドでナンバーワンの医薬品メーカー、ランバクシーの製造工場(インドのパオンタ・サヒブ工場)から米国への輸出ができなくなっている。FDAが同工場で得られたデータの一部を「捏造」と判断、そのデータを用いた製品は再申請か、承認の取り消しが避けられない事態が生じたためだ。 第一三共はランバクシーの株価急落などもあってのれん代の償却計上が3540億円に達し、今期3160億円の純損失を出す見通し。ランバクシー自体も、08年12月期に3億2千万ドルの税引き前損失となっており、売り上げの4分の1を占める米国市場に、一工場に限定されるとはいえ輸出ができなくなるのはかなりの痛手。今期決算発表前に解決策を打ち出す必要に迫られている。米国市場における第一三共の事業活動は、イーライ・リリーと共同開発していた抗血小板剤「エフィエント」の承認のめどがつき、明るさが ………

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