「ポスト小沢」の損得勘定

2009年4月号 連載 [policyの極意 第12回]

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政治資金規正法違反容疑で小沢一郎・民主党代表の公設第一秘書が逮捕された事件で、政界は大きく揺らいでいる。世論調査でも、民主支持率が急落し、一方で内閣支持率は上昇した。麻生vs小沢はお互いに敵失で支持率が上がったり下がったりしている。今までは麻生太郎首相の自滅であったが、これでお互い様だ。この事件はこのままではすまない、「深い先」があるという見方が一般的だ。政治資金規正法違反はかなりの形式犯であり、今まで甘く扱われてきた。それが今回は公設秘書逮捕なのだから、もっと先があるというのだ。そうかもしれないが、甘く扱われてきたものを、世論の動きを見ながら厳格化することはよくある話だ。小沢氏にとどまらずに、一部の与党議員には広がるだろうが、あまり「深い先」はないかもしれない。ただ、政治的には激動の第一歩である。もちろん、この程度の「敵失」では自民党も ………

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