3周年迎えた神戸空港に空港島用地売却の難題

2009年4月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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神戸空港が2月に開業3周年を迎えた。3年目の搭乗者数は268万3千人で過去最低。これまで一度も需要予測(319万人)をクリアしていない。路線も悲しいほど少ない。開港時は航空3社が乗り入れ、国内7都市を結んだ。しかし、新潟、鹿児島に続き、3月末で仙台線も廃止され、主力の羽田、札幌、沖縄の3路線のほかは、石垣線と昨秋就航した天草エアラインの熊本線のみだ。未曾有の経済危機で航空需要が激減し、路線拡充は難しい。飛び切りの難題は空港島にある企業向け用地の売却問題。代金を空港建設の借金に充てるスキームだが、売却が決まったのは全体の6%にとどまり、先行きは非常に厳しい。神戸空港が「鬼っ子」と皮肉られるゆえんだ。関西空港の建設は当初、神戸沖とされたが、時の神戸市長が公害運動の盛り上がりを受けて反対を表明。おかげで泉州沖に移ったが、アクセスが悪すぎ、廃港が決まっていた ………

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