会長居残りを批判する勢力を粛清した暴君に株主総会は大荒れ必至。
2009年4月号 BUSINESS
みずほフィナンシャルグループの人事抗争に決着がついた。2002年の第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の旧3行統合・再編から7年。みずほFGの前田晃伸社長は敵失につけ込んで人事を思うがままに操り、意に沿わない幹部は粛清、ついに全権を掌握した。もはや逆らえるものはいない。みずほに「前田独裁」時代が始まる。みずほは今年4月1日付のトップ交代を決め、前田社長と斎藤宏みずほコーポレート銀行(CB)頭取、杉山清次みずほ銀行頭取が、3人揃って会長に就任する。スリートップの会長居残りは「ポストにしがみつく醜態」と銀行内外から顰蹙を買った。しかも、問題はこれで終わらなかった。3月に入り、副社長以下の役員人事が発表されるや、前田氏の「強権発動」が内部に伝わり、行員の憤りと恐怖心を煽った。みずほを揺るがした役員人事のポイントは二つ。前田氏が仕組んだ副頭取・副社長人事と常 ………
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