読売・ウォールストリート提携の舞台裏

2009年4月号 連載 [メディアの急所]

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読売新聞が米有力経済紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)を発行する米ダウ・ジョーンズ社と提携し、3月からWSJの翻訳記事掲載(隔週)と、WSJアジア版1万部の印刷、配達を始めた。WSJの翻訳記事は、3月1日付の特別版が「オバマ流『大きな政府』」。定位置である第1水曜日の1回目、3月4日付が「ソフトパワーにも軍事産業」。前者は米オバマ政権が民間主導よりも政府支出による景気回復を志向していることを批判的に論じ、後者は米軍事企業が米軍に代わって世界の紛争地で平和維持活動などのソフトパワーを担っていることを伝えた署名記事。ともに原文に忠実な翻訳である半面、米国の政治・軍事に明るくないと読みこなせない。失礼ながら、知識人から庶民まで幅広く1千万人近い読者を抱える大衆紙・読売とはしっくりこない取り合わせである。WSJのアジア版「エイジャン・ウォールストリートジャーナ ………

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