大阪産大「奇怪な内紛」の真相

乱れた風紀を立て直そうとした改革派を追い出した守旧派。その背後に黒い人脈が蠢く……。

2009年4月号 DEEP

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関西の中堅私大、学校法人大阪産業大学で内紛が勃発している。少子化など学園を取り巻く経営環境が厳しくなる中、経営と教育の両システムの改革を目指す勢力を、守旧派が追い落とそうとして仕掛けた争いだが、そこには学園乗っ取りの野望が見え隠れしている。大阪産大では、法人本部に在籍する理事長と2人の副理事長の計3人が、重要事項の決定権を握る「執行部」とされる。傘下には大阪桐蔭中高校などがある。大学の学生数は約9700人と関西の私大では10位。関西学院、関西、同志社、立命館といった4大有名私学に次ぐ2番手グループに属する。法人全体の2007年度の財政状況は、授業料や資産運用収入などによる収入が約189億円で、人件費などの消費支出が184億円。手元資金が100億円あるほか、約200億円を資産運用している。大学の志願者数はこの10年で半減し、他の関西の中堅私大が志願者を増やしているの ………

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